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  • 執筆者の写真HOSHIBA YUMIKO

人生のQ&A室⑤40代のうちにやっておくべきことは?

僕は、今年、40歳になります。人生の折り返し地点。ある方に、この時期に何をするかで人生が決まると言われました。 これまでの人生を振り返ると、20代はサラリーマンというレールの上でもがき、30代は起業して自分のレールを作ることにエネルギーを使ってきました。そして、2020年、人生の第三章が始まります。 そこで、この大切な40代の間に、自分の人生で幸せに自己実現(なりうる最高の自分になる)するためにやっておくべき行動や経験等を知りたいと思い質問させていただきました。 自分で考えて決断することだと思うのですが、干場さんの意見もしれたら大変心強いです。


*40代になったら、アウトプットしながら、成長していく

たしかに、40代をどのように過ごすかによって人生が決まるというのは、ある意味、当たっていると思います。

それは、アウトプットの年代だからです。アウトプットしながら、成長していくときだからです。

20代はもちろん30代も、基本的にはインプットを中心に、仕事の能力を磨いてきたのではないでしょうか。仕事で出会う人はほとんどが年上。いつも相手より若い自分をどこかに引け目に感じ、ときには反発しつつ、学ぶこと、追いつくこと、自分を高めること、固めることで、精いっぱい。そんなあなたを、まわりのより「大人」な人たちが支え、導いてくれていたことに気づけないくらい……すみません、「あなた」ではなく、「わたし」のことです。

でも、ふと気がつくと、いつのまにか、出会う人の半分ぐらいが、自分より年下になっている、教えていただく一方だったのが、自分に教えてもらいたがっている人がいる。それが40代です。

まだまだ、学ぶべき諸先輩はたくさんいる。学ぶべきことは無尽にある。まだまだ未熟。でも、そんなあなたを頼ってくる人たちもいる。追い上げ、追い越していく後輩たちもいる。それが40代です。

*GIVEN&GIVENから、GIVE&GIVEへ

早逝してしまった滝本哲史さんが、昔、GIVEの5乗の法則だったか、とにかく、GIVE&TAKEではなく、GIVE&GIVEを早くから勧めていましたが、おそらく、若い頃は、知らず知らずのうちに、TAKE&TAKEになっていた。そうはいわなくても、GIVEN&GIVENになっていた。それが、GIVEの側に回るべき年代。それが40代じゃないかと思います。

そう、40代は、GIVE&GIVEで、成長していくときです。世界を広げていくとき、あるいは専門を深めていくときです。その過程で、多様な人びと(年代的にも専門的にもジェンダーや国籍といった点からも)とネットワークをもっていくときです。

それが、50代、60代になったとき、意外な形で返ってきます。そういう意味で、40代は、その後の人生を決める、といえます。

ここで、少し前なら、人生が決まるとは文字通り、自分のプロとしての道が決まるとか、サラリーマンなら、50代に役員になれるかどうかが決まる、ということとイコールだったのでしょうが、そして、質問者さんに助言なさった人も、多分にそういう意味で仰ったんじゃないかと思いますが、人生百年時代、そこは私は違うと思っています。

40代は、とにかく、ここまでインプットしてきたこと、与えてもらってきたものを「元手」にアウトプットする、何かを始める、GIVE&GIVE で人と協業する時だと思います。

具体的には、あらたに起業するもよし、転職するもよし。

もちろん、いまの会社で、いまの仕事に邁進するもよし!

準備はもういいから、始めるのです。

アウトプットしながら成長していく、とはそういうことです。

*50歳になって、また違うことを始めたっていい!

そこで始めたことがうまくいって、一生続ける仕事になることも、もちろんあるでしょう。その道のプロとして成功をおさめることも、あるでしょう。

でも、うまくいかないことだって当然あります。頑張れば誰でもなんでもうまくいくわけではないのです。そんな噓は言いません。

でも、幸いなことに、人生百年時代です。それに合わせるかのように、肉体的にも精神的にも、年々、老化のスピードが遅くなっているかのようです。10年前の40歳が今の50歳くらいの印象です。つまり、50歳からだって間に合います。50歳から、また、まったく違うことを始めてもいい。

ただ、まったく何もない、つまり、情報も人脈も何もないところからはさすがに無理、というか、そもそも、「それ」を始めようという発想は湧いてこなかいはずです。

そこで、40代のときのGIVE&GIVE、アウトプットが生きてきます。

実は、ご質問いただいてから、ずっと考えていました。40代のころ、わたしは、何をしていたか? それがどうしても思い出せないのです。気がついたら、50代でした。

そうか! 38歳で子どもを産んだ私の40代は、子育てと会社育てに夢中で、「自分」のことなんて考える暇はありませんでした。自己実現どころではありませんでした。と同時に、子どもとの至福の十年余でもありました。ちょうど子どもの中学受験を終えたころ、50代となり、勝間さんと出会い、SNSも始め、業界へのアピールも積極的に行いと、ディスカヴァーの快進撃を始めていきました。

そういう意味では、私の仕事の最盛期は、50代でした。ふつうは40代でするようなことを50代になってから行っていました。

だから、50代になってからだって、遅くはないのです。

たとえ、40代に行ったことがうまくいかなくて、50代から新しいことを始めるのもあり! なのです。

*利己から利他へ

ただ、一般的には、40代までに見つけておいたほうがいいと言われるのは、野心の問題だと思います。野心というのは、ふつうの人の場合、放っておけば、25歳くらいをピークに落ちていきます。若い頃は、自分の実力に合わない野心を抑えるのにたいへんだったわたしも、30代に入ることには、自分で自分を鼓舞しないと、「ま、いいか、このあたりで」と思ってしまうようになっていました。

それが、再び、燃えることができたのは、ただただ、ディスカヴァーのみんな、同志とも言うべき社員のみんながいてくれたからだと思います。

ですから、40代でやっておくべきことのもうひとつは、自分の中の野心の炎をとろ火でもいいから、灯し続けておくこと。そのためのエネルギーを補給を忘れないでいること、でしょうか。最後に、重要なことを言うと、そのエネルギーは、ときに、自分のためではなく、人のために頑張ってみよう!と思うことから生まれてきたりします。利己から利他へ、です。自分の成長から相手の成長へ、です。

今回もまた、ダラダラと長くなってしまいました。ご自分で見つけていくことの助けになればいいのですが……。

ちなみに、わたしは、70歳を過ぎたら、こんなふうにみなさんといろいろお話しする場として、占いとジャズのあるスナックをやりたいと思い、のんびりと、ジャズヴォーカルと占いを習い始めました。さらに、本格的にお役に立てるようになるために、大学院に行って公認心理師をとるのもいいかな、なんて思ったりしています(大学が心理学部だったので)。

でも、スナックをやるには、場所がね、家賃がね、と、半分冗談だったのですが、オンラインバーなら、すぐにでもできちゃいそうですね!?(笑)




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